既刊「あるガトーショコラより始まる奇矯な恋の物語の顛末およびそれらが招いた幻想郷社会の意識改革についての概要」

わかさぎ姫「それはもう、ぎょっとしました!」

「里に......枕返しが現れた」
 魔理沙の告げたその言葉に霊夢は戦慄せずにはいられなかった。
 嘗て幻想郷を跋扈した四大妖怪、小豆洗い、垢嘗め、リモコン隠し、そして枕返し。
 それらは人々を恐怖の坩堝へと追い込み、幻想郷中の枕はことごとく返され、小豆は洗われ、垢は傍若無人に嘗められ、リモコンは一つ残らず隠されてしまった。
 封印されたはずの四大妖怪の復活に、霊夢と魔理沙はどう立ち向かうのか。そして、早苗は無事に厨房へと辿り着けるのだろうか。

 ギャグ短編集です。書き下ろしもありますよ。